絶賛に値する

土曜講座「スポーツ心理学」に行って参りました。
講師は35回生の杉山氏。もしかしてあの杉山先生の変わり果てた姿なのか、それともそのお父さんなのか。
父親だとすると、杉山氏が18歳の時、あの杉山先生は生まれたことになる、だとか最初の15分間はYSMTと筆談で遊んでいた。


とくに印象深かった事柄は、試合前「落ち着け」と言うのは全く意味が無い、ということです。
これには2つの理由があり、
1、多少ドキドキしている状態を抑える必要はなく、むしろ緊張していることは、体が覚醒している証拠であるのでむしろよい、
2、また、強制的に気持ちの状態を変えるのではいいパフォーマンスが出来ず、落ち着こうと「考えていること自体」がいけない、のだそうで。


ではどうすればいいか。
覚醒の程度は中程度の時が一番よいのはご存知かと思う。
なんと試合前(何十日もですよ)から心理的にもトレーニングが必要なのである。
一日5分で良いそうだが。
心理的スキルトレーニングというらしい。
具体的にはリラクゼーション技法、積極的施行、集中力トレーニング、イメージリハーサル、目標設定、認知的トレーニングなどなど。


ここでは目標設定技術について少しだけ記しまする。
1、現実的に達成の可能性がある目標が望ましい。(実験では110%)
2、パフォーマンスの伸びが最高であれば、目標を達成できなくても、目標を設定したことは成功である。
3、具体的に(点数・タイムなど)
4、目に見えるように書き出す
5、途中経過を記録する
6、状況に応じて、柔軟に対応・修正する


2については、110%伸びるという目標を立てて、実際には104%にしか伸びなかった場合、もし120%や105%の目標を立てた時と比べても実際の伸びが良ければ、おkだとのこと。
つまり最適な目標を立てよ、と。


そんなわけで受験にも役立つスポーツ心理学というものをかじって来ました。
土曜講座という機会は、先輩が何年もかけて体得してきた事柄を効率よく学べるので、好きです。
本当に効率がいい。深田久弥も絶賛しています。